すかいどろっぷ

ポケモンシングルを中心とした構築および考察置き場です

【シングル】ガルクレセドラン〜Ver.2〜【第14回北大阪オフ使用構築】

ゴールデンウィークということもあり、大阪まで遠征して北大阪オフに参加して参りました!!
結果としては予選ブロックを8-0の1位通過、決勝トーナメント2回戦目で敗北しベスト16位となりました。

久々にある程度の順位まで食い込むことができましたし、構築も結構前から考え始めチューニングを繰り返していたので、まじめに記事を書こうかなと思います。

メガガルーラゲンガークレセリアヒードランガブリアスキノガッサ

種族名技1技2技3技4特性持ち物
ガルーラ猫騙捨て身タックル冷凍パンチ地震肝っ玉→親子愛ガルーラナイト
ゲンガー祟り目気合玉鬼火道連れ浮遊ラムのみ
クレセリアサイコキネシス毒々月の光スキルスワップ浮遊ゴツゴツメット
ヒードランマグマストーム大地の力鬼火守る貰い火食べ残し
ガブリアス逆鱗地震岩雪崩毒々鮫肌拘りスカーフ
キノガッサキノコの胞子タネマシンガンマッハパンチ岩石封じテクニシャン気合いの襷
現在のシングル環境において、勝ちを求める構築ならばガルーラを採用しない理由がないとさえ思っているので、まずはガルーラから構築をスタートさせていった。
最終的には並びとしては非常に有名な並びとなってしまったが、配分や持ち物、技などは流行をメタれるように試行錯誤を練った(つもり)。

メガガルーラ 意地っ張り@ガルーラナイト
メガ前:191(84)-154(196)-109(68)-*-101(4)-130(156)
メガ後:191(84)-187(196)-129(68)-*-121(4)-140(156)
H:16n-1
A:11n
  B4振りガブリアスを冷凍パンチで確1
B:A182鉢巻ガブリアスの逆鱗+鮫肌ダメージ*1を最高乱数以外耐える 
  A147珠ゲッコウガのけたぐりを75%で耐える
D:あまり
  C222メガゲンガーの気合玉を81.9%で耐える
S:最速メガヘラクロス抜き

ガルガル対面で強いのは、陽気最速ガルーラや最近トレンドのHBベースのドレインパンチ持ちガルーラが存在するが、
それらに対しては裏のクレセリアやゲンガーを比較的後投げしやすいので、「ガルーラのミラーにある程度強く、いかに多くのポケモンに対応できるか」ということを目指した。
上記理由から一番高い打点を保ち、かつ広範囲を取れる、猫+捨て身、氷技、地震の型に落ち着いた。

まず猫騙しの採用理由であるが、素の状態がS130であるが故にメガ猫騙しで怯ませないことには最速キノガッサを抜くことや、ヘラクロスのSを逆転させることができないことがまず挙げられる。(初手のヘラクロスがメガ進化しないことは考慮外)
また、初手に出てくるボルトロスの耐久を知ることや、素猫騙しでゲンガーに先制で確実に打点を取れる点がかなりこの構築にとって大きい。
更に言えば毒々や鬼火を採用しているポケモンが多いためスリップダメを稼げることや、トリックルーム・追い風・壁のケアも薄いので、ターン稼ぎの意味でも重宝する。
もちろんデメリットとしてはゴツメを持っているポケモンが控えているであろう場面で選択し辛いというのはあるのだがそれを差し引いても採用する旨みの方が多い。

次に捨て身タックルであるが、これは性格を意地っ張りにすることによって197-130ガルーラ程度を猫騙しと合わせて高乱数で吹き飛ばしたり、単純に高打点を瞬間で叩き出したい点から採用した。

冷凍パンチは、ボルトロスを採用していない以上メガボーマンダに竜舞を許してしまったら崩壊しかねないのと、ガブリアス対面で対面ワンパンしたかったことが採用理由として大きい。冷凍ビームでもこの点は成し遂げられそうであるが、その分Cに努力値を割かなければならなくなり、DもSも妥協したくなかったことから不採用となっている。

地震は主にメガゲンガークチートギルガルドヒードランクレッフィ等への打点。
上記5匹については裏のポケモンが起点にされやすいことから、迅速に処理できる地震も不可欠の技であると感じる。

配分については、ガブリアス対面で強く出れるように火力・耐久を整え、Sを昨今の遅めなガルーラのミラー意識、トレンドのキノガッサ、重めな最速メガヘラクロスを抜けるところまでSを上げた。

ゲンガー 臆病@ラムのみ
159(188)-63-95(116)-151(4)-96(4)-170(196)

流行っているカバルドンキノガッサをいかにしてケアできるかを考えた結果誕生したラム持ちゲンガー。
後出しがしやすいように、かの有名なA260メガヘラクロスのロックブラスト*5を耐える配分をベースにダメージ計算していたところ、A182キノガッサの岩石封じ2耐えも実現できるこの配分(元の配分を変更なし)に落ち着いた。

欠伸と胞子が今回のメタ意識であるが、ガルーラの追加効果(主に冷凍パンチや冷凍ビームの凍結)や、ボルトロスの電磁波など発動機会は思ったより多い。

技は有利対面を取ったときにアドを稼ぎやすい鬼火、状態異常で高い打点を取れる祟り目、対処が難しいポケモンを1:1交換できる道連れまでを確定とした。
残り一つについては、気合玉を採用し、ヒードランサザンドラ、ガルーラの打点を持てるようにした。
受けループに対しても交換読みも含めて2連続ヒットすればバンギラスが落とせることから、崩しとして使える。

フェアリーへの打点を失ったが、クレセドランでその点はごまかすことにした。

クレセリア 図太い@ゴツゴツメット
223(220)-*-189(252)-95-150-110(36)
Hを16n-1まで落としミラーやロトム意識で残りS。

このパーティのクッション。
使用したガルーラが陽気最速ガルーラやバシャーモに弱いことから、それらを安定して受けれる駒として採用した。

技としてはまず自身の最高打点である一致技のサイコキネシスバシャーモやゲンガーに抜群で入る点が一番の採用理由である。
次に「受け」としての役割を引き伸ばす、月の光。もちろんそういう意味で持ち物はゴツメ。
月の光と合わせて、VS耐久ポケモンの崩しとしての毒々。

最後にピクシー入りへの回答としてスキルスワップを採用した。
周知の通り、スキン系の特性を剥奪したり、ガルーラやマリルリを受けるうえで負荷を緩和できるなど付加価値が多い。
予選の試合ではこの技があったお陰でピクシー入りに選出できたり、電気技で拘った霊獣ボルトロスを詰ませたりと採用を活かすことが出来た。

数値受けとして絶対的信頼を置けるポケモンではあるが、それ故に起点になりやすいポケモンであることでも有名である。
しかし、逆に起点にしてくるポケモンへの釣り出しがしやすいのもこのポケモンの持っている特徴であると言えるのではないだろうか。

ヒードラン 穏やか@食べ残し
193(212)-*-127(4)-151(4)-157(132)-117(156)
H:16n+1(残飯効率意識)
D:あまり
S:ミラー意識でできるだけ早く
※実際の使用固体は非理想固体

6世代で再現可能であれば過去作産固体使用可能ルールであったが、乱数産理想の穏やかヒードランを持っておらず、
仕方なしに持ち合わせの少し前に育成したカロスマークゴキブリをそのまま使用した。

なぜ特殊受けメインの型にしたかと言えば、ゲンガーの引き先として使いたかったのが大きな理由である。
基本は初手のガルーラゲンガー対面は猫騙しで入るのだが、ゲンガーがメガ進化しなかった場合、こいつかガブリアスにバックすることも視野に入れたい。
もし仮に気合玉を被弾しようとも、シャドーボールの圏内から脱すれば生存確率も高まるため、Dに振るメリットは大きい。
具体的にはC222気合玉+シャドーボールを残飯2回込みで中乱数で耐える。

ゲンガーの気合玉所持率は以前よりも上がっていると感じるので、少しSを削り、Dにもう少し割くのが正解だったかもしれない。
とは言え個人的にはSは上記クレセリアと同じラインくらいは最低限キープしたいと感じる。

技としては、非常にヒードランガブリアスやガルーラを誘うため、交換読みで打ちやすくパワーを削ぎとる鬼火を採用。
ロトムスイクンにも毒々には劣るが同じ蓄積ダメージを入れることができる技として機能していたように思える。

鬼火を搭載することから自然と守るや持ち物である食べ残しが決まり、
炎ウェポンとしては、命中率には難があるが同じ定数系のダメージが見込めるマグマストームを起用した。
積み技の無いこの構築において、マグマストームの拘束力+守る(+鬼火)は裏の圏内に押し込み安くなったり、耐久ポケモンを崩す際に非常に役に立った。

最後に削れたメガゲンガークチート、ミラー等への打点として大地の力を採用。
ファイアローのきちんとした受け先がヒードランしかいないため、羽休めを許さないためにもこの技も切れないと感じた。

ガブリアス 意地っ張り@拘りスカーフ
183-198(236)-125(76)-*-105-147(196)
A:11n
B:A192ガルーラの秘密の力+不意打ちを中乱数で耐える
  A112マリルリの+6アクアジェットを70%程度の確率で耐える
  A197メガルカリオインファイトステルスロックを確定耐え
  A172メガクチートの+2不意打ちを55%程度耐える
S:S+1の最速メガギャラドス抜き

かなり中途半端であるが、少しBに割いたスカーフガブリアスを地面枠として採用。
威嚇を考えればガブリアスより耐久が高い同じ地面枠の霊獣ランドロスがいるが、「逆鱗」という技をタイプ一致で打てる点が終盤の掃除役としてかなり優秀であるため、ガブリアスに軍配が上がると感じる。

そもそもなぜスカーフかというと、パーティ全体のSが遅めであり、高火力アタッカーを上から殴るためにこの持ち物を持たせた。
ミラーを考えるとしっかり準速までSを伸ばしたり、陽気最速まで視野に入るが、ミラー以外でしっかりと高火力アタッカーをしとめたり、行動回数を増やせるような耐久を持ち合わせたかったため、性格を意地っ張りとし、このような配分となった。
相手のガブリアスの対処は立ち回りでうまく裁いて行きたい。
ちなみにSのラインがギャラドスを意識しているのは、キノガッサを選出できなかったときにギャラドスで詰むのを嫌ったためである。

技に関しては逆鱗と地震をまず確定として、ワンチャン怯みが狙える岩雪崩、
最後に、耐久ポケモンエルフーンの後出しを許さない毒々。数少ない受けループの崩し要素の一つでもある。

キノガッサ 陽気@気合いの襷
135-182(252)-101(4)-*-80-134(252)

何の変哲も無い純正なAS襷ガッサ。
採用順としては一番最後であり、この枠にあてはまるポケモンを最後まで悩んだ結果入ってきたのがこのポケモンであった。
(候補に挙がったポケモン等の紹介、非採用理由などはまた時間があれば記事にしたい)

主な採用理由は、スイクンに強い、VS雨に優秀、ストッパーとしての信頼性が挙げられる。
ずっとこの枠はラム持ちを考えていたのだが、ゲンガーをラムにしたことですんなりこのポケモンを迎え入れることが出来た。

巷では崩し性能を極めた剣の舞を搭載したキノガッサの数が増えてきたが、ファイアローボルトロスリザードンに打点が無くなるのが非常に重たかったので、ある方のアドバイスもあり岩石封じを搭載している。この技があったために拾えた試合、選出できた試合が数多くあるため、選択は間違っていなかった。

封じを搭載する理由から最速メガゲンガーを抜け、ミラーにも強めの陽気。タネガン、マッパ、胞子の採用理由は特記することはないだろう。


基本選出はメガガルーラ+@2。
クレセドランを出せばサイクル思考、他のポケモンも絡めるとやや対面思考、という使い方になり、どちらの思考を通した方がより崩しやすいかを見極めて選出する。

以下が予選8戦+決勝トーナメントの2戦の選出であるが、全てガルーラを選出している。
ちなみに負けた最後の試合以外全て先発にガルーラを置いているので、先発ガルーラを信じ切れなかった自分を責めたい(笑)

予1R予2R予3R予4R予5R予6R予7R予8R決1R決2R選出率
メガガルーラ10/10
ゲンガー--------2/10
クレセリア------4/10
ヒードラン-------3/10
ガブリアス----6/10
キノガッサ-----5/10
勝敗9-1
構築で重いポケモンは具体的にはサザンドラナットレイハッサム絡みであり、実際に負けた試合もサザンドラ入りであった。
何度も記事内に書いていることではありますが、全部が全部に対応しきれないので仕方ない部分もあるので割り切るしかないですね。

改めて、主催のエンドーさんを初め、スタッフの皆様、そして対戦して頂いた方々ありがとうございました!!
また連休が取れて都合が合えば遠征してみたいです^−^

P.S.
ガルクレセドラン〜Ver.1〜(シングル厨で使用)は近々記事にします。