すかいどろっぷ

ポケモンシングルを中心とした構築および考察置き場です

【シングル】クチート入りスタン

前々から並びだけ公開していた第31回シングル厨の集い及びS11の終盤まで使っていたクチート入り構築を晒します。

結果としては予選敗退もしているし、レート2100も達成できなかった(この構築では2082止まり)ので完成度としては、
微妙なところかもしれませんが配分案などきめ細かいところまで仕上げたつもりなので、記念として残しておきます。

メガクチートバシャーモメガゲンガーボルトロススイクン霊獣ランドロス

種族名技1技2技3技4特性持ち物
メガクチートじゃれつく叩き落とす不意打ち剣の舞威嚇→力持ちクチートナイト
バシャーモフレアドライブ飛び膝蹴り剣の舞守る加速ラムの実
メガゲンガー祟り目ヘドロ爆弾鬼火身代わり浮遊→影踏みゲンガナイト
ボルトロス10万ボルトめざめるパワー氷草結び電磁波悪戯心オボンの実
スイクン熱湯冷凍ビーム毒々眠るプレッシャーゴツゴツメット
霊獣ランドロス地震岩石封じ叩き落とすとんぼ返り威嚇突撃チョッキ
メガクチート意地っ張り@クチートナイト
じゃれつく/叩き落とす/不意打ち/剣の舞
メガ前:155(236)-137(252)-105-*-75-73(20)
メガ後:155(236)-172(252)-145-*-115-73(20)
H:6n-1(ゴツメダメージ意識)
A:最大
S:同族無振り+3、岩石封じと合わせて、S20振り程度のスイクンクレセリア抜き

抜きエース1。
構築の要ではあるが、後述するが実は構築の最後に補完として入ってきた。
ドラゴンとフェアリーの一貫を消し、残りのメンツでは対抗が厳しいメガヘラクロスローブシン入りなどによく選出した。

ランドロスからバックすることでダブル威嚇が入るので、メガ前の低耐久を補え、自身の威嚇からゴツメスイクンにバックする使い方もサイクルとしてはとても使いやすかった。

技は一番強いと思っている3Wに積み技の剣舞

バシャーモ意地っ張り@ラムの実
フレアドライブ/飛び膝蹴り/剣の舞/守る
155-189(252)-90-*-91(4)-132(252)
AS極振り、B<Dでダウンロード対策

抜きエース2。

メガでなく、ラムの実を持たせた理由は次の2点が大きい。
ナットレイに電磁波を恐れずに後出しをしたい。
ボルトロスの電磁波・威張るを無効化し、ボルトロスバシャーモを見るような構築を崩しにいきたい。
 (ex.ボルトゲンガー、ボルトオニゴーリなど)

極論を言ってしまえば、クチートとゲンガーをメガにしたいと言うこともある。

当初は1加速でメガゲンガーも去ることながらライボルトミミロップまで抜ける陽気で使っていたが、少し削れたスイクンカバルドン剣舞膝で吹き飛ばしたくなるシーンが非常に多く、相手に負荷をかけていく意味でも性格を意地っ張りとし、極振りをしている。

うまく立ち回り、最低限の守るで相手を抜けるようにしていくことが重要であると感じた。

技は一致技と抜き性能を上げる剣舞とS操作、トリル時間稼ぎの守る。

低耐久が故に剣舞を詰めるシーンが少ないのだが、威嚇操作や電磁波を絡めることで、少しは積める回数がアップできたとは思う。

メガゲンガー臆病@ゲンガナイト
祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/身代わり
メガ前:159(188)-63-82(12)-157(52)-96(4)-178(252)
メガ後:159(188)-63-102(12)-197(52)-116(4)-200(252)
H:16n-1
B:A200ガブリアスの逆鱗最高乱数以外耐え
C:鬼火ダメージ×2+状態異常祟り目で無振りガブリアスを一発
ヘドロ爆弾+毒ダメージ+状態異常祟り目でH振りスイクンを一発
D:余り(C146ボルトロスの10万2耐え程度)
S:最速

痒いところに手を届けるポケモンとして、以下の運用を期待しての採用。

・他の5匹ではどうにも対処ができそうにないときのサイクルカット
→道連れを持たせてはいないが、影踏みを利用して「相手の3匹の中で誰をゲンガーでキャッチをして負担をかければ、こちらの裏の2匹が通していけるか」という思考を持つことができるので、崩すことが困難な並びに対して選出してゆく。

ボルトロス+ゲンガーでごまかせそうな時の活用
→電磁波+祟り目が通していけそうなときの選出として。

カバルドン入り
リザードンが同居している場合は注意が必要だが、明らかに欠伸ステロを展開をしてきそうなカバルドンに対して他の5匹の中では一番ごまかしが効きやすい。
 初手は欠伸から入られることが多いので、身代わりを押し、その後鬼火をして疲弊を狙う。状況によってメガ進化をしたりしなかったり。

フシギバナ入り
→裏の5匹で見れない相手の1匹。ゲンガーへの交換を読まれやすく、交換時に眠り粉や宿木が入ると少しつらいが、出さざるを得ない。

・受けループ
→ゲンガーが居るだけでバンギラスを呼べる。
 ラッキーのタマゴ産みのタイミングでゲンガーを出すと、裏からバンギラスがここぞとばかりに飛んでくるので、そこでメガ進化+身代わり。
 その後の追い討ちのダメージを気にせずに交換できるので、スイクンバシャーモを投げて、次のサイクルでラッキーやヤドランに合わせることができれば、たいてい勝てる。(ラッキーがサイコキネシスを持っている場合、厳しいかもしれないが)

以上のことから、技を鬼火、身代わり、祟り目まで確定とし、クチートを採用できないときのフェアリーへの打点、祟り目との相性補完、範囲の拡大を見込めるヘドロ爆弾を搭載。

ボルトロス図太い@オボンの実
<技>
10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/悪巧み
<配分>
182(220)-*-134(252)-145-101(4)-135(32)
H:8n-2
B:A200ガブの逆鱗をオボン込みで77.3%で耐える
D:余り
S:最速70族ポケモン抜き
※配分は、固体値が31-奇数-31-31-31-30の場合を想定。実際は非理想値を使用。

前回記事にしたガブガルボルトスイクンの固体と同じで、配分の意図等はこちらに載っています。
【シングル】S11レーティングバトル使用構築:GGVSスタン【最終2110】 - すかいどろっぷ

役割としては、水タイプへの打点、ファイアローへの後出し、電磁波で相手の足を落としてクチートを通す・ゲンガーの祟り目を通す等。

ボーマンダスイクンマンムーの並びを厚く見るために当初は草結びを採用したが、
慎重アローやサンダーが構築的に重いので、悪巧みを採用していた時期もあった。

スイクン図太い@ゴツゴツメット
<技構成>
熱湯/冷凍ビーム/毒々/眠る
<配分>
207(252)-*-180(228)-110-135-109(28)
H:全振り
B:下記URLを参照
S:無振り85族+4
※実際は非理想固体を使用

ボルトロスと同じく配分の考え方はこちらと同じです。
【シングル】S11レーティングバトル使用構築:GGVSスタン【最終2110】 - すかいどろっぷ

クチートランドロスの威嚇と合わせて、ゴツメの定数ダメージで相手の物理アタッカーに負荷を与えていくのが役目。

威嚇に頼らずとも役目を果たしたいと考えHBに厚く振っているが、ボルトロスが悪巧みを持っていないのであれば、
慎重アローを重めに見て、Bを少し削りCを120くらいに設定しても良かったかもしれない。
威嚇+ゴツメをかいくぐってくるひみつのちからガルーラの身代わりも壊しやすくなる。(グロ捨て身が耐えれなくなる可能性があるので一長一短ではあるが)

技は火傷を見込める熱湯は確定で、ガブリアスの逆鱗に後出しした後落としきるために氷技は冷凍ビーム。
残り2技はVS耐久や受けループを見越して毒+眠る。ゲンガーとのシナジーもある。

霊獣ランドロス意地っ張り@突撃チョッキ
<技構成>
地震/岩石封じ/叩き落とす/とんぼ返り
<配分>
191(212)-182(4)-111(4)-*-127(212)-121(76)
H:11n
A:183-116ガブリアス地震で96.5%で2発
B:A200ガブリアスの逆鱗を威嚇込みで96.1%で2耐え
  A182鉢巻ガブリアスの逆鱗を81.2%で耐える
  (=威嚇→剣の舞→逆鱗も同じ確率)
D:C158までの不一致めざ氷を確定2耐え
  C222メガゲンガーの状態異常祟り目を71.9%で2耐え
S:準速キノガッサ-1
  岩石封じ後、最速メガルカリオ抜き

さまざまなポケモンに対して戦えるようにして、裏の圏内に入れるよう立ち回る。
殴らずとも威嚇によるサポートもできることから、基本的には先発で出していくことが多く、間違いなくこの構築の中で選出率はトップである。

技構成としてはチョッキランドロスのテンプレ。
Sをこの数値としたのはキノガッサに対してとんぼ返り後にゲンガー、ボルトロスバシャーモを出していきたいため。

HDに厚く振ったランドロスはとても使いやすい分、少々雑に扱ってしまいがちなのでその点、注意したい。

*****

並び的に上記のような順番で記載をしたが、実際の採用順としては、
霊獣ランドロススイクンバシャーモメガゲンガーボルトロスメガクチート

さかのぼると、当初は、
ライコウ霊獣ランドロススイクンバシャーモメガガルーラメガゲンガー
というライコウランド軸を使おうとしていた。
ライコウは壁貼り型であったのだが、地面タイプやメガゲンガー、火力があるファイアローライコウが弱く、終盤にスカーフガブリアスを通されやすいことが欠点であったため、少し改良したのが下。

ライコウ霊獣ランドロススイクンバシャーモメガガルーラゲンガー
ゲンガーをこご風持ちの襷型にしてVS地面、ゲンガーをカバーしたのだが、「壁下の決定力としてゲンガー」という使い方ができずに選出範囲が逼迫したことや、やはりファイアローが以前として重いこと、終盤のスカーフガブリアスの対処に懸念事項が残り、メガゲンガーとしての運用がしたいと考えた。

霊獣ランドロススイクンバシャーモメガガルーラメガゲンガーボルトロス
壁構築を諦め、ライコウボルトロスに変え、ゲンガーをメガに戻した。しかしまだドラゴンの一貫が気になるのと、岩も一貫するようになってしまった。

霊獣ランドロススイクンバシャーモメガゲンガーボルトロスメガクチート
エースの枠をガルーラからクチートに変更。そして現在に至る。

一気通貫して構築に取り入れていたのは、「ランドロススイクン+1」

対面構築には霊獣ランドロス@チョッキ+スイクン@ゴツメ+1が非常によく刺さるということをある人にアイディアをもらったのがきっかけで、@4を試行錯誤して考えていった結果が今のような並びになった。

しかし、思うような結果が出せなかったのは、次のような点があるのではないかと考える。
1.タイプ相性的には優れた並びが完成したものの、サイクル重視の構築ゆえに急所の被弾率が上がった。
2.相性の良いポケモンに引いて受けれた後のリターンの択(交換読みの行動をするか否か)や、クチートの不意打ち等、安定択が少ない。
3.エースであるクチートバシャーモのメインウェポンの一つが命中90%。準エースのゲンガーの鬼火も85%。

振り返ってみると、課題が多かったため、次回クチート入りを考えてみる際には参考にしたいデータである。
とはいえ、クチートをうまく使いこなせなかったので、しばらくはガルーラを使うと思いますw