すかいどろっぷ

ポケモンシングルを中心とした構築および考察置き場です

パーティ編成のときに考えること(XY版)

ご無沙汰しておりました。
気が付けばシーズン6も終わり、ORASの発売間近まで来ました。

さて、XYのシングルにおいて構築を組む時どうやって組んでるかを記事にしてみてくれということを、とあるローテ勢の方に言われましたので、まあ今更といえば本当に今更なんですが、一つの節目でもありますんで記事にしてみたいと思います。

パーティ編成のときに考えること - すかいどろっぷ
実はBW時代にも同じような記事を書いていたので、世代を振り返った時にあーそうだったなーと思い返す意味も込めて。
(約2年前に書いたみたいです。すげー懐かしい。)


【1】使いたいメガ進化ポケモンを考える

XY環境において、尖った考えをお持ちでなければ、種族値の高いメガ進化ポケモンを採用しない意味はほぼ「ない」と言えるので、まずはここから考えます。
パーティに1〜2匹は入れておきたいです。
特に決まってないのであれば、最後に決めてもいいと思います。


【2】VSメガガルーラ

XY環境において、トップクラスと言っても過言ではないメガガルーラの対策を仕込みます。
不利対面からアドバンテージを取られないように、ゴツゴツメットを持ちの高耐久のポケモンクレセリアスイクンカバルドンバルジーナなど)を裏に控えさせておくのがベターです。
もちろんこれだけではグロウパンチ+岩雪崩or捨て身タックルや特殊型まで考えると、対策が完璧とまではいきません。
先制技持ちやガルーラの上を取って鬼火を撒いたり、高火力技で押し切れたり、無理やり道連れに持ち込めるポケモンを他に用意することで、ゴツメ持ちポケモンの負荷を落とせます。


【3】飛行(浮いている)枠

初代から言えることですが、地震の一貫は避けなければなりません。
相手のパーティに地震を覚えているポケモンは95%以上いるはずなのでこの枠は外せません。


【4】地面枠

第5世代でも同じことが言えたのですが、相手のボルトチェンジをシャットアウトする・電磁波を受けつけない意味でも地面枠を採用したいです。
採用されやすいのがガブリアスや霊獣ランドロスでしょうか。

あとは、【1】で選んだお膳役立てとして、ステルスロックを覚えたポケモン(上記2匹に加え、カバルドンラグラージなど)も構築に組み込みやすいです。


【5】鋼枠

5世代程ではないですが、XY環境でもドラゴンの一貫を許したくはありません。
鉢巻逆鱗、眼鏡流星群大安定の場面を避ける意味でも、それらを受けきれるポケモンをパーティに入れたいです。

相手のフェアリーが重くない(ハイパーボイス連打に耐性がある)のであれば、フェアリーを仕込んでもいいです。


【6】残りの枠

【1】〜【5】で役割が被るポケモンがいると思うので、あと1〜2匹程度枠が余るはずです。
上記の枠だけでは対策が難しそうなポケモンを以下に列挙したので、そのポケモンたちに抗えるコマを【1】のメガ進化の選定も考慮した上で用意したいです。

メガゲンガー
こいつの上を取れないと高いCからの攻撃や強引な道連れによる1:1交換によって数的不利に陥ることが多いです。
S201以上になれるポケモン(スカーフ持ち、加速持ち含む)がマストだと思っていて、他にも、Sを奪えるポケモン(化身ボルトロスなどの電磁波持ち)、鬼火に耐性のあるチョッキ持ち(エンテイローブシンヘラクロス)、高火力先制技持ち(ファイアローギルガルド等)がいると心強いです。

ファイアロー
ブレイブバードの受け先がいないパーティは終盤にぶち抜かれる危険性が高いです。
飛行技を半減でき、かつ鬼火に臆せず特殊技で殴れる電気ポケモンは優先度が高いと言えます。

ゴツメ枠で見れないこともないが、個人的には飛行の半減先も必須であると感じます。

マリルリ
腹太鼓アクアジェットを耐えて、その後のマリルリに対して残りHPを削り切れるポケモンが欲しいです。
プレイングの問題になってくるが、腹太鼓をさせたら詰む状態は避けたい。

ゲッコウガ
気が付いたら、初手の相手のゲッコウガが重すぎる…なんてことはよくあります。
襷で無理やり耐えたり、先制技をかましたり、特殊耐性を持ったポケモンは用意しておきたい。

スイクン
熱湯による火傷、瞑想+熱湯+眠るによるゾンビ、絶対零度まで考慮すると、こいつの処理を手っ取り早くできるポケモンがいないと詰む可能性が高いです。

ナットレイ
地面やフェアリーに強く、低火力のゴツメに対してはやどりぎのタネによってアドバンテージを取られることが多いです。電磁波にも注意。
ワンパンできるポケモンを仕込みたいです。できれば炎技。

クレセリア+ヒードラン
この2匹をまとめて突破できるポケモンは限られています。
一貫するタイプの技を連打できるやつや、瞑想ガン積みできるポケモン、めざ地持ち特殊アタッカーなどでカバーしたいところ。

その他、基本ゴツメを持っている高耐久物理ポケモン全般がきついので、高火力特殊アタッカーや毒々を仕込みたい。

グライオン
詰ませ性能は砂が永続しないので少し落ちたが、毒やギロチンを絡めた戦法ははまったら半壊しかねません。
グライオンより遅く、みがわりを割るのが精一杯のポケモンだけで固まらないようにする必要があります。

ハイパーボイス持ちやメガガルーラがいると安心できます。加えて、エルフーンにも強くなれます。

●受けループ
5世代より数は減りましたが、持ち物による火力上昇、剣舞、悪巧み、竜の舞等の積み技がないと、崩すのが難しいです。
メガゲンガーで無理やりカットしたり、叩き落すでゴツメや進化の奇跡を落としたり、音技、トリックなども対策になるでしょう。

●天然持ち(ピクシー、ヌオー)

積み技だらけのパーティだとこいつらで止まります。毒、一撃必殺技、吠える、スキルスワップ、トレースなどで対策したいです。


【7.その他気をつけたいこと・持っておきたいこと】

●催眠耐性

キノコの胞子や、眠り粉、あくびループの対策も怠ってはいけないでしょう。
草タイプのポケモンの採用やラムのみで対策を施したいです。防塵ゴーグルは場合によっては手ぶらに近くなるアイテムでもありますが、キノガッサ等に極短に弱くなる構築であれば採用の価値はありそう。

●挑発持ち

優先度は落ちるが、変なポケモンに変なことをされたくないのであれば、極力パーティに1匹は欲しいです。

●一貫しやすい技

XY環境において、ゴースト、悪、水技は気が付けば一貫しやすいです。他のタイプに比べ、高火力の打点になる技は少ないですが、気にはしておきたいです。



以上、ざーっと書いたので、きっと抜けはあるかと思いますが、こんな感じです。

個体数の増加、メガ進化の登場、フェアリータイプの追加、その他細かい仕様変更があったXY環境では、これらすべてを対策できるパーティは存在しないでしょう。一つを対策するとまた一つどこかで穴があくような感じがします。

その中である程度勝つためには、環境の変化、流行りのポケモン・並びを抑え、そこに対して対抗策が打てるかが鍵になってくるはずです。

ある程度、綺麗な6匹を並べることができればあとは対戦回数をこなし、自分の構築を知る、プレイングを磨くことが出来れば、勝率は上がってくるのではないでしょうか。

雑魚がかっこいいことを書いてもアレなんですけど、XY環境も楽しかったです。ありがとうございました。

P.S.
シーズン6の使用構築は、来週、某学園祭の大会で使いたいこともあって来週公開することにします。